日本は世界で上位10%の高自殺率国:同級生の男2人、女1人が自殺する社会
2016/05/07

最近、日本では年々自殺者の数が減ってきていて
死なずに済んでいる人が増えていることは喜ばしいことですが
まだまだ、国際的に際立って自殺率の高い国です。
171国のうち、17位。
日本は上位10%に入る、「自殺しやすい社会」だというデータになってしまっています。
ちなみに
それほど知られていない知識ですが
世界中で、男性の方が女性よりも自殺率は著しく高く
上のデータの171カ国の平均で見ても、
世界では男性は女性の3.3倍も自殺しやすいということが解ります。
そして日本では男性は女性より2.7倍自殺しやすい、ということで
女性10万人のうち自殺する人が10.1人なのに対して
男性10万人のうち自殺する人は26.9人もいます。
日本人女性は約9,900人に1人が自殺し、
日本人男性は約3,700人に1人が自殺します。
あれ?
『学校でいえば、2~3クラスに1人くらいの確率で自殺してしまうようなイメージがあったところ、
実際には、そこらへんの町に1人くらいなのだな
思ってたよりも、少ないな』
という感じもしましたが、違いますね。
これは、たった1年間でのデータです。
毎年毎年、これだけの人が自殺で亡くなっているということです。
つまり、人間1人についていえば、彼は生まれてから死ぬまで
自殺が可能なうちは毎年、自殺する可能性がある、ということですので
例えば、日本人男性が生きている間の
自殺が可能な期間を仮に60年とすれば
約3,700人に1人ではなく、60倍の約3,700人に60人
つまり、3,700人÷60人=61.666・・・
大体、60人の1人の男性が自殺。
そしてもし自殺可能な年数を70年と仮定したとすれば
約53人に1人の男性が自殺するという計算です。
あぁ、やはり2~3クラスに1人の男性は一生のうちにいつか自殺してしまう、
という先のイメージが正しかったということになってしまいました。
かつ、女性も確率的に2.7倍ということは、学年に1人くらいは自殺してしまっている、ということでしょう。
・・・こんな回りくどい計算をしなくても
「死因」を直接調べると
日本人の2.3%が自殺で亡くなっています。(2011年)
これは43.5人に1人が自殺でなくなっているということですから
まぁ、計算は大ざっぱには合っているかと思われます。
ちなみに「クラスの平均人数」について
数字で明確にせずにイメージで話してきてしまいましたが
昨今、日本では減り続けているという認識の上で
30人と勝手に考えて発言してきましたが
既に2012年には小学校で1クラスあたり平均25人を切り、(2015年24.34人)
中学校でも2008年で既に30人を切っていたようです。(2015年28.54人)
参考:小中学校のクラス人数推移をグラフ化してみる(2016年)(最新) – ガベージニュース
とはいえ答えは、43.5人に1人が自殺でなくなっているということですから
学年人数が
小学校が平均2クラスで50人程度
中学校で平均3.7クラスで100人程
ということですから
記事タイトル通り、
同じ学年だった同窓生の男性2人、女性1人が自殺してしまうというのは
大体、合っていることになります。(2010年データ。計算は下)
全国の小中学校の平均的な学年の生徒数は見当たらなかったので下記のように小学校と小学生の数から計算:
・小学校の数が22,000校で、生徒が6,993,376人なので、1校あたり319人。6で割ると学年あたりは約52人となった。
あれ・・・もう小学校は、平均すると2クラスくらいしかないのですね。
・中学校が10,815校、生徒3,558,166人なので、329人/校。3で割ると1学年は約110人。
こちらは110÷29.66(1クラス人数2010年)≒3.7クラス
中学校では、平均3.7クラスです。
参考:お受験インデックス入試お役立ち情報!|全国の私立・国立幼稚園、小学校の数はご存じですか?
これはやっぱり感覚として
日本は自殺が多い、という気がしてしまいますよね。
こんな豊かな国なのに、なぜだろうと素朴に思ってしまいます。
→ 経済的な豊かさと自殺率の関係
参考: